教育相談室発行 第4号
東日本大震災発生から半年以上が過ぎました。しかしながら、連日ニュースで報道されている通り、いまだに復旧できない被災地がたくさんあります。その中で今回は、宮城県の中学校の卒業式での答辞を紹介します。
途中何度も歯を食いしばり、涙をこらえながら、天を仰ぎながら、彼は一つ一つの言葉を絞り出していました。
晴れの舞台であるはずの卒業式で、子どもの写真を抱えた父親が代理で卒業証書を受け取る姿や、祝辞を述べる声が涙でつまる校長先生の様子も放送されていました。様々な映像を見るたびに、多くの尊い命が失われたこと、被害の甚大さを改めて再認識させられ、何度も胸が痛くなります。
この答辞の内容を読めば、彼の身に何が起きているのか、わざわざ説明するまでもないと思います。そのような過酷な状況でも、悲しみに打ちひしがれるのではなく、それを克服し乗り越えていこうとする強さに心が打たれます。
みなさんも、困難なことや辛いことに直面した時、なぜ自分だけがこんな目に遭うのかと思ってしまうことでしょう。しかし、日本のどこか世界のどこかでも、きっと同じようにもがき苦しんでいる人がいるはずです。気持ちを強く持つことは簡単ではありませんが、梶原君のように前を向いて進んでいけば、少しずつ突破口が見つかるはずです。
半年後の今、彼もみなさんと同じ高校生活を送っています。