開講挨拶
小林先生とTAの皆さん
皆さん、本年度最後の講習会になりました。
残念なことに、今までリーダーとして引っぱって来てくれた3年生が参加できなくなりました。
その3年生の分も、ここいるみんなで頑張りましょう。
さて今日の学習会ですが、前半は「岐阜県立森林文化アカデミー」の小林先生のお話をうかがい、後半は学生の松浦さん、比楽さん、広瀬さん、そして「中池見人と自然のふれあいの里」の筒井宏行主任学芸員にも協力いただいて、この1年間の中池見湿地での活動を振り返ることができればと思います。
講師紹介
本日ご来校いただきましたのは、岐阜県立森林文化アカデミー教授の小林毅先生です。
森林文化アカデミーという学校は、大学のような所でもありますし、大学以上に専門的なことを学ぶ大学院のような所でもあります。
詳しくは、ホームページを見てください。(HPアドレスは、http://www.forest.ac.jp/
先生は大学で動物行動学専攻を専攻され、大型の野生哺乳類の研究を専門に学ばれました。
先生は大学卒業後、当時の環境庁(現在は環境省)の自然解説指導者育成検討委員会委員などをされた後、高尾や御岳や奥多摩などでビジターセンターにおける環境教育活動の運営、自然環境調査、施設や展示・印刷物・環境教育教材などのプランニング、プログラム開発、野生動物を素材とした環境教育等に関わられました。
今紹介したビジターセンターは、それ以降にできたビジターセンターのお手本となりました。
そして現在、岐阜県立森林文化アカデミーの教授として、野外活動とインタープリテーションに関することを教えておられます。
インタープリテーションというのは、自然が語りかけてくる言葉を、そこを訪れる人にわかるように、翻訳したり通訳したりする仕事、つまり自然を解説する仕事のことを言います。
先生は、このインタープリテーションの道を切り開いてこられた方で、この分野の第一人者です。

講演「伝えるって何だろう?」

ただいま紹介を受けました小林です。
私は紹介にあったように岐阜県立森林文化アカデミーから来ました。
岐阜県立森林文化アカデミーがどこにあるのかというと、美濃市というところにあります。美濃市は岐阜市から北へ約25km程のところにある街で、さらに北へ約30㎞で郡上八幡という街があります。
岐阜県立森林文化アカデミーという学校は、その名前にある通り「森林文化」を学ぶ学校です。
これまで、「森林文化」というと林業が中心で、皆さんのイメージもそうしたものではないかと思います。
しかし、私たちの考えている「森林文化」というのは、森林を形作る生態系であったり、森林から切り出される木材を使った木造建築であったり物づくりなど、森林に関わる全ての分野を対象にしており、言い換えるならば「人づくり」や「地域づくり」を目的とした学校であるわけです。そのために必要なことは活動することです。
皆さんは、中学校でいろいろな学習に取り組んでいると思いますが、これは「インプット」といって多くの知識を頭の中に入れることです。
これに対して活動するというのは、身につけた知識や体験をじょうずに使って目標とすることを達成しようというわけですから「アウトプット」しているわけです。
こうした目標を達成するための活動を行うときに大切なことがあります。それは、情報を発信するということです。
活動を行っていくためには、その活動を企画する人であったり、活動を支える人、活動することの大切さを知ってもらう人など様々な役割を持った人が集まらなくてはなりません。
そうした人々の中にあって、自分たちが行っている活動の情報を発信することで、人と人であったり、地方と都会であったり、何かと何かをつなぐという仕事が大切になってきます。
それは、どんなに素晴らしい活動であっても、一人の人間ができることは限られていて、多くの人が様々な場所で活動することで、活動の成果も大きなものになるからです。
このようなことを行う時に活躍するのが「インタープリテーション」だと考えています。「インタープリテーション」という言葉は、一般には「通訳」と訳されますが、「分からないことを分かるように解釈する」ということです。
「通訳」というのは、外国語でしゃべる人の言葉を、私たちが分かる日本語に解釈し直して伝えるという仕事ですから「インタープリテーション」の一つの形なのであり、私たちが行っている「インタープリテーション」というは、「自然からのメッセージを通訳すること」です。
ところで、皆さんは、中池見湿地という場所で自然観察会を行ってきました。その活動の中で、皆さんには「おもしろいな」と感じた瞬間はありませんでしたか。
そうですよね。
皆さんは、何かしら「おもしろいな」と感じたことがありますよね。
これは自然からのメッセージを受け取った瞬間であり、感性が通じ合った瞬間でもあります。
感性のない人は、どういう目で自然を見たらいいのかわからないでしょうし、どういう体験をしたら「おもしろい」と感じるのかも分からないはずです。
逆に言うならば、皆さんが「おもしろいな」と感じたと言うことは、そうした感性に磨きがかかったということであり、感性に磨きをかける「原体験」をしっかり積んでいると言うことでもあるのです。
現代は、こうした自然のメッセージを受け取る機会が、ドンドン少なくなってきている時代であり、ここにいる皆さんのように、感性に磨きをかける「原体験」ができなくなった時代なのです。
その一方で、皆さんも知っていると思いますが、「温暖化」や「生物多様性」といった問題が脚光を浴びて、自然に対する関心が高まっている時代でもあります。
ですから、「自然からのメッセージを通訳すること」で人と自然をつなぐこと、つまり「インタープリテーション」という仕事が重要だと考えられるわけです。
私は、先程紹介にあったように大学では動物行動学を学んでいました。
その中で、野生のサルの研究を行うために、何日間もサルの群れと行動し、時には家に帰るのが面倒になり、サルの群れと共に野宿したこともあります。
その時漠然とではありますが、こうした野生生物のことや自然のことを多くの人に伝える仕事ができないかと思いました。
今の私があるのは、「そんなことをして食べていけるのか」という不安や周りの心配もありましたが、その時の思いを持ち続けた結果だと思っています。
ですから皆さんも、自分がやりたいと思うことは、あきらめずに目指し続けてほしいと思います。
さて、今年の皆さんの活動テーマは「伝える」ということでした。
この「伝える」ということは、今私が紹介した「インタープリテーション」でもとても重要なことで、「インタープリテーション」という活動を定義づけたフリーマン・チルデンという人は、「インタープリテーションは、教えることではなく、挑発し刺激することだ」といっています。
もう少しわかりやすくいえば、「情報をそのまま伝えるのではなく、情報の背後にある意味や価値やメッセージを聞き手にわかりやすく伝えること」が大切だというです。
例えば、観察会の活動で多くの写真を撮影しました。
今日は、その中から各班10枚の写真を選んできてもらっています。
それらの写真を撮影した人、または選んだ人にとっては、そこに何か大きな意味があるはずです。
その写真を昨日見せていただきましたが、どれも非常におもしろいものだと感じました。
しかし、見せられた物の本当の意味まで理解できたかはわかりません。
もし写真を撮影した人や選んだ人が、どうしてこの写真を写したのか、あるいはどうしてこの写真を選んだのかという本当の意味、言い換えれば、その時感じたことを伝えるためには、ただ見せるだけでは伝わらないのです。
だから、「伝える」ためにはどのように見せたらいいのかとか、どのような言葉を添えたらいいのかといった伝えるためのストーリーであったりシナリオを考えることが大切なのです。
そこで、スライドを使って、どのような伝え方の工夫があるかを皆さんに紹介したいと思います。
まず、「インタープリテーション」がどこで生まれたかというとアメリカで、その発祥の地とされているのがヨセミテ公園という場所です。
そこを訪れると、この写真の右端に写っているパークレンジャーと呼ばれる国立公園の職員の方が迎えてくれます。
この写真に写っている方はシェルトン・ジョンソンさんと言って、ヨセミテ公園で「インタープリテーション」活動をされている方です。
一般に、「インタープリテーション」活動をする人のことを「インタープリター」と呼びますが、この方は、全米で一番人気のある「インタープリター」に選ばれたこともある、とても有名な人です。
「インタープリター」が大切にしていることは、伝えたいという熱い気持ちです。
心が本当に動いたならば、そのことを誰かに伝えたいと必ず思うからです。
ですから、何かを「伝える」時には、その時の気持ちを思い出すことが重要です。
そして、「インタープリター」が「伝える」ために行っていることが「サンタ」なのです。
私がここに来るのは今年で3回目ですから、2年生は昨年も私の話を聞いたことと思います。
おぼえていますか?
一つ目の「タ」は、何でしたか?
そう、「楽しく学ぶ」でしたね。
では、二つ目の「タ」は、どうですか?
そう、「体験から学ぶ」でしたね。
じゃあ、三つ目の「タ」は、わかりますか?
どうしました?声が出ませんね。
日本を離れ世界に出ると、自分の意見を言うことが非常に大切になってきます。
それは間違っていても良く、受け売りの情報ではなく、自分で考えるということを大切にしているからです。
ですから、私たち日本人がアメリカなどに研修に行くと、「寝ているのか」とからかわれたりもします。
これに対して、私は「日本人は熟考しているだけだ。
簡単に良いとか悪いなどと単純に判断しないだけなんだ」といって反論したりもしますが、とにかく意見を言うことが大切なんです。
さあ、これで少しは気が楽になりましたか?
間違ってもいいですから、思いつくままに意見を言ってみましょう。
アッ、手が挙がりましたね。
「助け合って学ぶ」ですか?
なるほど、いいですね。
自分一人で何かしようと思ってもなかなかできませんから、みんなで協力して学ぶと効率が良さそうですね。
他にはありませんか?
「他人に学ぶ」ですね。
私が用意した「タ」にずいぶん近づいてきた感じがします。
先程の「助け合って学ぶ」というのは、自分一人ではわからないことも、誰かに聞けばわかるかもしれないということで、まさに「他人に学ぶ」ということなんでしょうが、全体を見るとどうなりますか?
そうですね。
「互いに学ぶ」ということですよね。
自分がわからないことは他人に学び、自分がわかることを他人に教えるということです。
このことから言えることは、「伝える」ためには「やりとり」が必要だということではないでしょうか?
そして、「やりとり」を行うためには、相手の言葉や投げかけに対して反応するということが必要になります。
最初の答えをいってくれたとき、私は「なるほど」といいました。
だから、皆さんとこうして「やりとり」が成立して、私が伝えたかった言葉を探し当てることができたのです。
これが、「なるほど」ではなくて、「答えと違う、他には」とやったらどうでしょうか?
皆さんはきっと「正しい答えをいわなくては」と思い、今以上にモジモジしてしまうでしょうし、最後に私が「答えはこれだからな」とやったら、まるで楽しくないと思いませんか?
といったところで、話を先程紹介したシェルトン・ジョンソンの仕事ぶりを見てみましょう。
彼の手元をよく見てください。
彼が持っているのは何ですか?
ブラスバンド部の子がいたら答えてもらいましょうか?
クラリネットかオーボエですよね。
彼は、楽器を奏でながら自然の中を案内してくれ、時にはその場で思いついた詩を口ずさむことで、自然の素晴らしさを私たちに伝えてくれます。
次に、リビングヒストリーという「インタープリテーション」を紹介します。
アメリカの国立公園の父と慕われているジョン・ミューアという人がいます。彼は、当時の大統領をヨセミテの地へ案内し、キャンプをしながらこの地を守ることの大切さを訴えた人物です。
既に、この世の人ではありませんので、この人になりきって公園内を案内するという企画もあります。
参加者も、そのことを知ってはいるのですが、そこにその人が生きているかのように「大統領を説得するためはどんな苦労がありましたか」といった質問をし、ジョン・ミューアに扮した人も、その人であるかのように、当時を振り返るような口ぶりで説明をします。
次に紹介するのは、音楽会のような「インタープリテーション」です。
この写真に写っている方は、有名交響楽団の団員で、大きなイワの上に参加者を集めてフルートの演奏を聴かせるというものです。
時には、先程紹介したシェルトン・ジョンソンと一緒になって演奏したり、参加者一人一人に詩の一節を手渡し、演奏に合わせてその詩を朗読してもらうということをやっています。
時間がたつにつれ日は傾き、夕焼け、星明かりといった景色の変化をフルートの演奏と共に体感するというプログラムです。
また、「ファイヤーサイド・チャット」というプログラムもあります。
日本では、「キャンプファイヤー」といって、大きな火を囲んで騒ぐということをしますが、「インタープリテーション」の本場のアメリカでは、この写真にあるような小さな火をみんなが取り囲んで、静かに話をするということをやっています。
本来、よるというものは神聖なもので、畏敬の念を感じる時間でもあります。
こうした時間帯に、あたたかい炎の周りに来園者が集い「インタープリター」の話を聞いたりするというのは、先程紹介したジョン・ミューアが大統領と語り明かした日のことを再現することでもあるのです。
さて、「インタープリテーション」は、こうしたプログラムばかりではなく、来園者にどのようにして見て回るかということにも工夫を凝らしています。
例えば、ディズニーランドのアトラクションみたいに、「インタープリター」は運転席と荷台の間に後ろ向きに座り、トレーラーの荷台に乗った来園者に説明しながら公園内を回るというやり方です。
この他にも、馬に乗って公園内を回るという「ホースライディング」とか、日本の「かんじき」のような「スノーシュー」という道具を使って雪の上を歩いて観察する催しだったり、山の頂上に案内し、そこに用意されている自転車に乗ってビジターセンターまで下りるという、チョットケガの多いアトラクションなんかもあります。
このように、「インタープリテーション」で行う伝え方には決まりはありません。
何度か触れたように、「伝える」ためには伝えようという熱い思いが大切であり、その熱い思いの源には心が動かされた瞬間があるはずです。
ですから、伝えたいことを正確に伝えたいなら、心を動かされた瞬間を思い出し、その瞬間と同じ様な体験をすることで伝えたい思いを共感してもらうことが一番の近道です。
心を動かされた瞬間というのは、人それぞれさまざまな場面にあるのですから、「インタープリテーション」のやり方は、「インタープリター」によって違う方法があるということは当たり前のことです。
皆さんも、2月にはこの1年間の活動を報告する発表会を行うそうですが、何をやったかという報告にとどまらず、何を伝えたいのかを明確にして、伝えたい熱い思いを発表してほしいと思います。
そのためにも、今日ここでお話ししたことが、少しでも役に立ってほしいと思います。
そこで次に、「伝える」ことをテーマにした実習を行いたいと思います。
実習①
「話を伝えて、話を作ろう」
会場の準備もできましたから、始めたいと思います。
皆さんの机の上に、絵が描かれた紙が置いてあります。何が描いてあるか興味があると思いますが、誰にも見せないように1枚ずつ持ってください。まだ、自分でも見てはいけませんよ。
今からやってもらうのは、絵が描かれた紙を順番に並べて、皆で物語を作ろうというアクティビティーです。そこで、やり方の説明をしますからよく聞いてください。
まず、他の人には見せないで、自分だけで持っている紙に書かれた絵を見てください。
次に、自分が持っている紙にはどのような絵が描かれているかをグループの皆に説明してもらいます。この時も、他の人に絵を見せてはいけませんよ。
その次に行うことは、お話しをつくるために、どんな順番になったらいいか考えて、その順番通りに皆さんが並んでください。もちろん、この時もお互いの絵を見ないで行います。
順番通りに並び終わったら、絵を見せ合いましょう。そして、その順番通りのお話しを皆さんでつくってください。できたら、そのお話しを他の班の人に発表して聞いてもらうというアクティビティーです。
さあ、やり方がわかった班から、作業を始めましょう。
小林先生の話が終わると同時に絵を見始めました。
絵について何を説明しようか思案中です。
説明の準備はできたかな?
いよいよ説明の開始です。
「隣の人の絵をのぞいたらダメだよ」
どんな話があったか整理してみよう。
「共通の話題があった人は手を挙げて」
話を参考にして並び替えてみよう
チャンと順番になっているかな?
中央奥で指導されている黒いパーカーの方は、TAの広瀬森さん
「順番に明けてみようか。」
中央奥で指導されている赤い帽子の方は、TAの松浦亜希さん
「ストーリーを作れそうかな?」
中央奥で指導されているチェックのシャツの方は、 TAの比楽広太さん
お話しだから、前後のつながりを意識しよう。
さあ、自分の絵の説明を考えて。
絵の説明だけじゃ楽しくないよね。
全体の流れを見て、自分の絵に、コメントを書いてみよう
思いついたら、こんなぐあいに、お話を書いて、紙芝居を作っていこう。
大体できあがったみたいですね。
これから各班のお話しを、紙芝居仕立てで紹介してもらいましょう。
皆さんご苦労様でした。
それぞれの班で、いろいろ工夫されたお話しができあがりましたね。
実は、この絵をどこから持ってきたかといえば、ここにある絵本をコピーしたものです。
ですから、元々のストーリーというものがあるのですが、決してこの絵本通りに並べることが正解ではないのです。
皆さんの思いで並べ、そして、そこに自分たちのストーリーをつくることが大切なのです。
というわけで、時計を見るとずいぶん時間が経ちましたので、次の実習に写りましょうか。
実習②
「カルタで気持ちを伝えよう」
これまで皆さんにやってもらったのは、私が用意した絵を使って物語を作るという作業でしたが、今度は、皆さんが準備してくれた自分たちの写真を使ったアクティビティーに挑戦したいと思います。
写真は各班10枚ずつですから、ここには100枚の写真があることになります。
本当はもっとたくさんの写真があって、ここに集まったのは、皆さんが選びに選んだ100枚ということになります。
ですから、どの写真にも皆さんが伝えたいという熱い思いがこもっているのではないかと思います。
本当はここにある100枚全部に、皆さんの思いを込めた何かを残してほしいのですが、今日のところは、その中からさらに選んだ何枚かを使って、作りに挑戦してもらいましょう。
まずは、やり方の説明です。
皆さんには、カルタにしたいと思う写真を選んでもらいます。
そして、その写真を写したときの気持ちはどうだったかということを思い出しながら、どうしてその写真を選んだのかを振り返ってみましょう。
その気持ちを、「五・七・五」でなくてもかまわないのですが、三つの文節からなる文章にまとめましょう。
そして、そのタイトルを考えます。
まとまったら、ここに書いてあるように、読み札として白い紙に清書してください。
読むときには、まずは下に書いてある文章を読みます。
文章を読み終わったら、一呼吸置いてタイトルをいいましょう。
こうすると、「百人一首」のような感じになりますよね。
ということは、取り札である写真には、タイトルの最初の一文字を付ければいいと言うわけです。
というわけで、ホワイトボードにはア、イ、ウ、エ、オと書いた紙が46枚用意してあります。
アッ、今私が「ア」を使ってしまいましたから、残りは45枚ということになりますね。
ですから、各班4枚か5枚ののカルタを作ると言うことになりますね。
ただし、ここにある紙は限られていますから、先着順に使っていけることになります。
どうです、やり方はわかりましたか。
質問がなければ、さっそくカルタ作りを始めましょう。
TAの皆さんのアドバイスを受けながら、まずは写真選びからスタートしました。
「どの写真を使おうか?」「この写真なんか良いんじゃない。」「私はこっちの写真がいいと思う。」
生徒一人一人に、思い入れの写真があるようです。
「とにかく取り札の文字を確保しておこう」
多くの生徒達は文章作りの前に、取り札の文字を選び始めました。これも一つの作戦です。
「ん?!」何でも選べたはずなのに、取ってきたのは「ん」でした。でも、どうやって使うの?
こちらのグループでは、文字に合わせた文章作りを始めています。
「うまくタイトルにつなげないと・・・」
こちらのグループは、まずは文章作りから。
タイトルが決まったところで、文字を取りに行きます。残り物には福があったかな?
各班、奮闘中!!読み札の清書をしたり、タイトルのつけやすい写真に変えたり忙しそうです。
皆さん、終了時間が近づいています。
作業がまだ終わっていない班も多いようですが、ここで一端打ち切りたいと思います。
作業途中のものは、今すぐ仕上げてください。
それと同時進行で、各班が作ったカルタを一枚ずつ紹介してほしいと思いますので、その1枚を選んでください。
紹介の仕方は、選んだ写真をみんなに見えるように掲げて、読み手の人は先程いったように、まず説明の文章を読んで、一呼吸置いてタイトルを行ってください。
どうですか、準備はできましたか?それでは、発表を始めましょう。
皆さん、カルタ作りと発表ご苦労様でした。
それぞれの班が、いろいろ工夫したカルタができあがったのではないかと思います。
時間の都合で、全部を仕上げることは出来ませんでしたが、続きは皆さんにお任せします。
そして、もう一つ皆さんにお願いしたいのは、今日ここでやったことを振り返るということです。
どんな活動でもそうなのですが、何かを行ってそのままにしておくのでは、やった意味がないのです。
この時間は、皆さんの1年間の活動を振り返ることで、皆さんの活動を意味のあるものにして、これから行われる発表会につなげるという意味があります。
このことの価値を、より高めるには皆さん一人一人が今日の活動をしっかり振り返って置くことが大切だと思います。
時間になりましたので、私からの話はこれでおしまいにしたいと思います。
閉講挨拶
最後に、今日ご指導いただいた岐阜県立森林文化アカデミーの小林先生と同行されたTAの皆さんへ、生徒代表からお礼の言葉を述べました。
そして、この日のために来ていただいた「中池見人と自然のふれあいの里」の筒井主任学芸員と、NPO法人ウェットランド中池見の代表の方4名に対して感謝の拍手をして、この日の講習会の閉講式としました。
こうしてこの日の学習会は終了しました。
本校の総合学習「ふるさと敦賀塾」の運営にあたっては、各方面の皆様の多大なる御支援の賜で、着々と成果を上げつつ進行して参りましたことは、これまでも報告したとおりです。
この場を借りて、活動に御支援賜った方々に深く御礼申し上げます。
さて、今回の活動にも大きな御支援を頂戴しましたので、少しだけ紹介します。
今年度も観察会でお世話になった「中池見・人と自然のふれあいの里」から、中池見でとれたお米30kgを頂戴しました。
まず、このホームページをお借りして、御礼申し上げます。
さて、頂いたお米ですが、昨年度に引き続き、中学部父母師会(本校のPTAをこう呼びます)の役員さんと有志の方(合計17名)の協力を頂き、カレーを作って頂きました。
できあがったカレーは、学習会の指導をしていただいた小林先生とTAの方、筒井主任学芸員、NPO法人ウェットランド中池見の方、そして学習会が済んでお腹を空かせた中学生達みんなで、頂いたおいしい中池見のお米とともに、お腹がいっぱいになるまで食べました。
150人前の材料を用意して作られたカレーですが、終わった頃には調理に当たられた父母師会の皆さんの分も残らないくらいでした。
父母師会の皆さん、本当にご苦労さまでした。

余談をもう一つ

今回の講師をお願いした小林先生がお勤めの岐阜県立森林文化アカデミーと本校は距離が離れており、直接相談させていただく機会もなかなか持てません。
そこで、小林先生とは、メールなどを通して打ち合わせを重ねてきました。
と言っても、十分な打ち合わせができるわけでもなく、前日(22日)市内のホテルで待ち合わせし、打ち合わせを行いました。
今年は予定通り午後5時に到着され、ホテルに入られた小林先生と同行されたTAの皆さんと、教材となる写真を広げて実習の打ち合わせを始めました。
写真は今年度の観察会で、生徒自身が撮影した写真をトリミングなど無しに、そのまま印刷したものですが、どの作品も「おもしろいな~」と好評でした。
夕食を挟んで、小林先生が用意してくださった絵本の使い方についての打ち合わせを行い、再び生徒が撮影した写真の使い方の検討に入りました。
最初は絵本の流れで、紙芝居仕立てにしてみてはという意見が出たのですが、ストーリーとしてまとめやすい班もあればそうでない班もあり、結局この日行われたカルタ作りに落ち着きました。
とはいえ、実習についての議論は尽きず、どうしたらうまくカルタに仕上げられるか工夫されていました。
楽しい学習会の裏では、小林先生をはじめTAの皆さんの、こうしたご苦労があるのです。

カルタのその後

完成しました。
作業の時は、A4サイズの写真を使いましたが、それでカルタをするとなると、かなり広い部屋が必要です。
そこで、10㎝×13㎝の大きさにしてみました。
できあがってみると、何となくそれらしくなってきました。
取り札
読み札
箱に収まったカルタ
最後に、できあがったカルタを入れる箱を探してきて完成です。